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八重山病?な日々

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2007年 12月 12日

「十角館の殺人」 綾辻 行人 ネタバレあり

十角館の殺人 新装改訂版 (講談社文庫 あ 52-14)
綾辻 行人 / / 講談社





ちょっとお高くなってますが、新装改訂版を購入。どうやら
衝撃の一行がちょうどページを捲った瞬間に目に飛び込んでくるよう編纂されている
らしいのです。

確かに驚きましたが、ここ最近のやられた大物3作「葉桜の頃に・・・」「慟哭」
「殺戮にいたる病」に比べると衝撃は小さかったです。




作品中連続殺人に怯える7人が、切羽詰った際でもお互いを有名推理作家に
なぞらえたニックネームで呼び合うのにとても違和感を覚えたのですが、
このニックネームのトリックが本作の最大の罠のようです。

このニックネームのトリックにひっかかるには、ある程度海外の有名推理小説に
関する知識を持っていないと難しいかもしれません。私ももちろん「怪盗紳士×××」を
書いた「××××・××××」の名前は知っていたので、当然「△△」を「××」と
呼ぶものと思い込んでいましたから。


このような知識が無い人には、衝撃の一文のインパクトも幾分か小さくなるでしょう。

で、生半可な知識を持っていた私でも「やられた~!」ってよりも「で?」って感じの方が
強かった。もしかすると、みなさんの評判があまりにも高かったので、本作に対する
期待感が高すぎ、こんな驚きのレベルじゃないはずと思い込んでいたせいかもしれ
ませんね。

さあ、次は妻のお勧め「蒼い瞳とニュアージュII」でも読むか!

by yoshioshirai | 2007-12-12 21:13 | ミステリー・推理


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