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八重山病?な日々

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2007年 12月 29日

「世界の終わり、あるいは始まり」 歌野 晶午

世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)
歌野 晶午 / / 角川書店





読み終わった後にモヤモヤします。
オチの無い落語を聴いたみたい。
だって落語「まんじゅこわい」でオチの「今は熱いお茶が怖い」を聴かずに話が
終わってしまったら
、モヤモヤ「ウガ~っ!」ってしませんか?

話は連続児童誘拐殺人事件が発生し、その犯人がもしかしたら自分の息子では無いか
と疑うところから始まります。

ここからはネタバレを含みますのでご注意を。








その後主人公である父親の妄想が炸裂します。このような構成の話だと知っていたら
イライラも少しは解消されるかもしれませんが、頭の鈍い私は^^; 何度もこの親父の
妄想に付き合って疲れましたorz

そして最後はパンドラの箱の「希望」に一縷の希望をかけ、息子とのキャッチボールで
終わる。このような読者の想像に委ねるっていう終わらせ方もアリだということは分かっ
ています。でも私としては本当の未来が知りたい、本当のオチが知りたい。

ちなみに文章自体は面白いです。妄想のジェットコースター。
ほぼ1日で読み終えたのでつまらないって事は無いと思います。
難しい事を考えず、推理小説ではないことを理解しながら読むには良いんじゃないでしょうか。

私には息子は居ませんが、万が一自分の子供が連続殺人事件の犯人だったら・・・
なんて事になったら、冷静ではいられないでしょうね。

by yoshioshirai | 2007-12-29 17:09 | ミステリー・推理


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